今は売手市場と呼ばれる、企業側からすれば厳しい転職市場環境です。大企業にたくさんの応募が集まり、企業間で人材の取り合いになっている状況です。この負の影響を特に受けているのが「中小企業」です。

 

大企業でもなかなか人材が取れない中、多くの中小企業は更に強いレベルで採用に苦闘しています。それに伴い、多くの中小企業の経営者の求職者に対する目線にも変化がみられます。

 

そこで今回は、「中小企業の経営者たちが若手人材に求めるもの」を、実際によく聞く声から挙げていきたいと思います。ここでは若手人材を20代前半〜中盤とし、彼らに求めているものを、スペック(能力)とタイプ(性質)の両面でお話しします。

 

これぐらいのスペック(能力)があればおすすめ

まずはスペック(能力)について、中小企業の経営者が若手人材に求めていることをお話しします。

 

概ねスキルは求められていない

スペック(能力)に関してですが、ここははっきり言って 高いレベルを求められていません。営業であれば営業で高い実績を上げた・MVPをとったなどの経験は不問で、事務系でも高いPCスキルなどは求められていません。

 

誰もが知る大手有名企業であれば一定のスキルや実績を課すケースもありますが、こと中小企業に関しては、 若手人材に求める要素としてのスペックは求めていないと、日々経営者と話していて感じます。

 

専門職であれば専門系の知識・経験がある方がおすすめ

一方、クリエイティブ職であるデザイナー、エンジニアなどは、一定の職務経験、知識を求めているケースもあります。ただ、これも経営者ごとに解釈はわかれており、デザイナーでも自社で教育するから未経験で大丈夫と話す経営者もいます。

 

基本的には、未経験者OKの場合は転職サイト上に「未経験歓迎」等のフラグが立ちます。この未経験歓迎がついてるものは、私のような転職サイト関係者が経営者たちの声を反映した結果です。未経験歓迎がついている場合、若手人材に対してスペックが求められているケースは少ないので、それよりは次項の「タイプ」を重視した採用を行っている場合が多いです。

 

こんなタイプ(性格)がおすすめ

次はタイプ(性格)について、中小企業の経営者が若手人材に求めていることをお話しします。

 

自ら考え、自ら行動する人がおすすめ

ほぼ例外なく聞く声としては「自ら考え、自ら行動する人が欲しい」という声です。これは、現代の時代背景が大きく関係していると言います。ひと昔前までは、企業は変化をせずとも存続できました。

 

多くの市場環境が右肩上がりであり、普通に事業をしていてもその波に乗れたからです。しかし、現代の市場環境は右肩上がりではありません。右肩下がりの市場もある中、技術革新で一瞬にして市場そのものが淘汰される可能性も否定できません。

 

このような環境変化のスピードが速い時代においては、自ら変化しない企業は一瞬で淘汰されます。経営者はその時代変化のスピードを誰よりも感じており、「受動的な姿勢」ではなく「能動的な姿勢」を持つ若手人材を求めることがとにかく多いです。

 

「自ら考え、自ら行動する」この意識がある若手人材こそ、この変化の早い時代で生き残る上でキーマンとなることを、彼らは感じているのです。

 

素直な人がおすすめ

前述通り、多くの中小企業の経営者たちは若手人材に高いスペックを求めていません。それは、「スキルや能力というのは、後からいくらでも叩き込める」と思っているからです。ただし、後から能力を叩き込むためには「ある要素」が必要だと彼らは話します。それが「素直である」という条件です。

 

素直な人は飲み込みがとにかく早いと、多くの経営者の方は口を揃えて言います。素直な人というのは、まずアンテナが広いです。さらに言うと、その広いアンテナが強く深いのです。

 

先輩や上司から教えてもらったことや、自分と関係ない周囲の言動からでさえも、良いと感じたことはどんどん周囲から吸収していきます。それも、深いレベルで吸収をして自分の糧としていきます。これは、「良いことを良いと思える素直さから来るもの」なのです。

 

経営者の方は、「素直さは最大の武器」と言います。特に、転職市場は前職の成功体験を持って転職する方も多く、その成功体験を引きずるがあまり、転職先で結果を出せないこともしばしばです。

 

そんな時、素直さがあれば、今までの成功体験に固執することなく、良いと思ったことをどんどん吸収し、結果として成長や成果がついてくるのです。この原則を、経営者は知っているのです。

 

地頭の良い人がおすすめ

全ての経営者ではありませんが、知的な経営者の方は「地頭の良さ」をしばしば挙げています。これは、前項の素直さに加えて、地頭がよければ更にキャッチアップの速度が早いと考えているからです。

 

地頭の良さは、例えばSPIなどのテストで測ることも可能ですが、一概に数値で測ることのできない部分でもあります。地頭の良さとは、例えば話し方であったり、話の構成であったり、伝え方であったり、多様な要素が入り混じって形成されるものです。

 

地頭の良い若手人材を求める経営者は、SPI等の試験結果だけではなく、面接を通じて求職者の会話の作り方や考え方を見ることで、地頭の良い人かどうか見ていると言います。

 

まとめ

今回は、中小企業の経営者がいま若手人材に求めているものをお話ししました。いまは売手市場で、転職するのにとても良いタイミングです。特に20代の若手人材は高いスペックを求められていない傾向が強く、タイプ重視の採用が多いです。

まずは複数の転職サイトに登録をし、企業を比較して見てみましょう。その中で気になる企業があれば実際に面接を受けてみましょう。能力がないからと諦めることは、多くの可能性を潰してしまっているかもしれません。今回は以上です。

 

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