最近では転職がめずらしくなくなりましたが、仕事を転々としているとどうなるのでしょう?キャリアが目指す方向に進み、収入もアップ、待遇もよくなっているというなら、転職を繰り返していたとしても何も気にする必要はありません。問題なのは、転職のたびにキャリアダウンしてしまう人です。そんな事態を避けるため、まずは転職を繰り返す人はどんなタイプか確認し、そんな人への状況改善のヒントをお届けしたいと思います。

 

転職を繰り返す人ってどんな人?

転職を繰り返す人にはどんな特徴があるのでしょうか?人によって転職の理由はさまざまですが、無計画に転職を繰り返す人にはいくつかの共通点があります。

 

協調性に欠ける

会社という組織で働く以上、どんなに個人重視の職種であっても大なり小なりチームワークが必要です。それがわからずに個人プレーに走る人、周囲の意見を聞くことのない人などは組織で働くことに向いていないため、どんな会社に入っても辞めることになります。

 

単純作業の職種ばかりを選んでいる

マニュアル通りにやっていれば誰にでもできる仕事、むずかしい判断を必要としない仕事、成果を求められない仕事。こうした仕事は比較的簡単に採用されるため、単純作業の職種ばかりを選ぶ人も少なくありません。入り口は楽ですが、このような仕事は同じことの繰り返しが多いため仕事に飽きたり、給与が安かったりするので、いずれ辞める人が多いです。単純作業の仕事はスキルが身につかないため、転職先もまたスキルを必要としない仕事になってしまう恐れがあります。

 

収入にこだわりすぎる

収入アップは転職の大きな理由になりますが、それだけにこだわる人は転職を繰り返す傾向があります。

 

「今までこれだけもらっていたから、同じかそれ以上でなければダメ」という人は多くいますが、給与だけを判断基準にしていると、転職先とミスマッチなことも多く、結果的に退職することになってしまいます。給与というのは働きに対して支払われるものです。転職すれば収入がアップするとは考えず、どうすれば給与が上がる人材になれるのかを考えることをおすすめします。

 

資格取得に頼る

コレクターのように資格取得をし続ける人も、転職を繰り返すことが多い印象があります。自分の目指すキャリアの方向を見定めて、計画的に資格をとることは高く評価されることですが、あれもこれもと資格を取得することはキャリアにプラスにはなりません。

 

転職に有利になるようにとさまざまな資格をとっても、むしろ一貫性のなさがマイナスにとられることもあります。キャリアアップを目指すなら、資格取得をして転職をねらうより、実務で経験・スキルを身につけることを優先した方がいいでしょう。

 

転職でスキルアップをはかろうとする

「スキルアップのために転職したい」。これもよく聞く転職理由ですが、転職を繰り返す人の中にはこのように考えている人が多いです。転職によってスキルがアップするというのは間違いではありませんが、まずは今の仕事で十分な実力がついてからの話です。

 

採用する会社は、応募者にスキルアップの場を提供したいのではなく、現在のスキルで会社に貢献したいと考えているのです。スキルアップのためだけに転職をしていると、いずれは転職先の選択肢は少なくなってしまいます。

 

転職を繰り返してキャリアダウンしてしまわないためには

上であげた特徴に心当たりのある方は、転職を繰り返す可能性が高いと言えるかもしれません。転職自体はもちろん悪いことではありませんが、無目的な転職はキャリアダウンにつながります。そうならないために、どうしたらいいのか考えてみましょう。

 

自分が本当に求めているものは何か考える

転職したいという人の話を聞くと、「転職でスキルアップ!」「転職でやりがいをつかもう!」と言った華やかな言葉に振り回されている人が多いです。あるいは、「人間関係がいい会社」「自分に合う会社」などと、あいまいな希望しか言えない人も。まずは自分自身を見つめなおし、自分の本当の希望をクリアにすることが必要です。

 

どんなスキルを何のために身につけたいのか、自分のやりがいとは何なのか、どんな人間関係が理想なのか、どんな会社が自分に合うのか、とことんまで考えることをおすすめします。そこがあいまいなままだと、満足いく転職は難しいでしょう。

 

不満に対して自分にできることを考える

転職を考えているということは、今の仕事に何かしらの不満があるということだと思います。その原因のすべてを会社や周囲のせいにしてしまいたくなりますが、本当にそうでしょうか?今の仕事に合わない理由は自分の側にもあるかもしれません。

 

そう考え、自分の足りないところを認識しないと、転職先でもまた不満を抱えてしまうことになります。不満を不満のまま終わらせず、なんでそんな不満を感じるのか、自分にできることはないのか考えてみることが、度重なる転職のストッパーになります。

 

転職の成功は自分を見つめることからはじまります

はじめに書いたように、今の世の中、転職はめずらしいものではありませんし、一つの会社で勤め上げることが一番だという価値観はすでに古いものになっています。

 

自分が成長する、夢に近づく、キャリアがアップするための転職であれば、キャリアカウンセラーとしてどんどん背中を押したいと考えていますが、一方、繰り返すたびに将来の選択肢がせまくなったり、待遇が悪くなってしまったりといった転職はしてほしくありません。

 

自分が転職を繰り返してしまいそうだと感じている人は、まずは自分を見つめることからはじめてください。といっても、自分について考えることはなかなか難しいことです。そんな時には、転職エージェントやキャリアカウンセラーに相談してみてください。客観的に自分を見つめなおすには、転職のプロたちの意見が参考になるはずです。