転職に成功する人がいる一方、「以前の職場に戻りたい」と思うような失敗をしてしまう人もいます。その差は一体どこにあるんでしょう?事例をもとに失敗しないためのポイントを考えてみましょう!

 

ブラック企業からブラック企業へ転職

 

転職失敗談-A子さん

Aさんが新卒で入社した会社はいわゆるブラック企業でした。リーマンショックの影響で思うような就活ができず、やっと内定をもらえた会社に飛びつくように入社したのですが、給与が低い上に長時間労働やサービス残業は当たり前。先輩や同期もどんどん辞めていくような状態でした。

 

1年間は我慢したAさんですが、2年目で退職。その後、転職活動をはじめます。転職サイトの求人に次々に応募しますが、ほとんどが書類選考の段階で終了。やっと面接までいった企業も、1次面接で落とされてしまいます。

 

「このまま就職できなかったらどうしよう」と焦り始めるAさんでしたが、何社目かの面接で、その場で採用をもらいました。給与も前職より高く、「やっと転職活動をやめられる」とAさんは入社を決めます。

 

けれどもいざ入社してみると、その会社も前職と同じように離職率の高い職場でした。給与は悪くありませんでしたが、前職以上に業務量が多く残業続き、経営者のワンマンぶりもひどくて社内の雰囲気も最悪でした。結局、Aさんは半年待たずに、転職活動を再開することになってしまいました。

 

転職失敗の原因

新卒時の就職活動も転職活動でも苦労をしたAさんですが、失敗の原因はどちらも同じ。

「決まらなかったらどうしよう」

という焦りです。

 

一度目の会社を「ブラック企業はもういやだ」という理由で退職したのですから、本来であれば、給与だけでなく労働環境についてもこだわらなければいけなかったのです。でもAさんは不採用が続いたときに、不安から次々と求人に応募をします。

 

そうしているうちに「ブラックじゃない会社に入社したい」という動機がブレて、「どこでもいいから入社しなくちゃ」という気持ちになってしまったのです。不採用が続くと焦る気持ちはだれでも同じです。

 

でも、その時にしなければいけないのは、やみくもに応募を増やすことではなく、「なぜ不採用なのか」ということを分析し、その対策を考えることです。

 

そして自分はなぜ前職をやめたのか、次の職場のゆずれないポイントは何かということをはっきりさせ、そこだけはどんな状況でもゆずらないようにしなければいけません。でないと、この後も何度も転職を繰り返すことになりかねないのです。

 

転職成功のポイント

Aさんは次の転職では、転職エージェントのスタッフに自分の希望をはっきりと伝え、応募企業の情報もできるだけ集めるよう心がけました。そして、応募書類の見直しや面接の練習を徹底して行い、無事に納得いく企業に転職することができたのです。

 

憧れの職業に近づいたつもりでいたけれど・・・

 

転職失敗談-B子さん

中小メーカーで一般事務として勤務していたBさん。

 

福利厚生の整った会社で人間関係にも恵まれ、しばらくは社会人生活を楽しんでいました。ですが、仕事に慣れた頃「このままでいいのかな」と悩むようになります。事務の仕事は嫌いではありませんでしたが、責任のある仕事はまかされず、同じことの繰り返しのように感じられたのです。

 

この会社では、ただずっと働くことはできても今後「やりがい」を感じることはできそうにない。そう判断したBさんは転職を考え、興味を持っていたWEBデザイナーのスクールに通いはじめました。

 

スクールでの勉強は楽しく、講座が終わる頃にはWEBデザイナーとして働きたいと強く思うように。その後、転職サイトでWEB関連の企業を探し、「未経験可」の求人を見つけて応募したところ、採用決定。憧れの業界に入れたことに胸を躍らせていました。

 

ところが入社してみると、Bさんの仕事は事務的な雑用やスケジュール調整、データの整理などがメイン。実際にWEBに関わる仕事はほんのわずかで、スクールで学んだ知識を生かす場もありませんでした。

 

面接の時には入社したい気持ちが強く、「雑用でもなんでもやります」と勢い込んでいましたが、このままではWEBデザイナーとしての経験を積むこともできないと転職を考えるようになりました。

 

転職失敗の原因

Bさんは次こそはWEBデザイナーの仕事をしたいと転職活動を再開しましたが、ほぼ未経験の状態での転職は厳しいものでした。20代後半で転職回数が2回ということがネックになっていたのです。

 

1度目の転職の時にもっと仕事内容にこだわっておくべきだったとBさんは後悔しました。憧れの職業を見つけ、それに近づく努力もしていたので、もう少し慎重になっていれば1度目でWEBデザイナーの仕事につけたかもしれません。

 

未経験の仕事への転職は、早ければ早いほどチャンスが多いものです。転職活動が長引くと、こだわりに妥協してしまうことがあります。Bさんの場合も、「WEBデザイナー」という職種にこだわっていたはずだったのに、いつの間にか業界への憧れが勝ってしまいました。

 

そして、その間にも時間は過ぎ、さらに職種転換は難しくなっていきます。こだわりが揺らいでしまったことが、思った以上の遠回りになってしまうのです。

 

転職成功のポイント

2回目の転職では「絶対にWEBデザイナーになる!」ことを最優先に活動を行いました。そして、「まずは収入より経験が積める仕事を」「いろいろな雇用形態を検討する」と決め、選択肢を広げた結果、Bさんの熱意とWEBの勉強をし続けている努力を認めてくれた会社に契約社員として入社することができたのです。

 

転職エージェント等を上手に利用しましょう

転職活動は人生の中で何度も何度も経験することではありません。「こだわりを大切に!」「応募先の企業研究はしっかりと!」といくら頭でわかっていても、1人で慣れない活動をしていると判断を誤ってしまうことはよくあると思います。

 

そんな時には転職エージェントや頼れる先輩など、相談できる相手がいると安心です。おすすめなのはとりあえず転職エージェントに1つでも登録してみること。そしてささいなことでも困ったら相談をしてみてください。数々の転職を見てきたプロのスタッフであれば、的確なアドバイスであなたを失敗から遠ざけてくれるはずです。