せっかく転職するならば、希望の業界や職種、条件等にはこだわっていきたいですよね。ところが、転職活動が思い通りにいかない場合、自分のしていることが正しいかどうか迷いが生じてくるものです。

 

この場合、どうすればいいでしょうか?やりたい仕事や業界の条件は譲るべきでしょうか?考えてみましょう。

 

転職活動はうまくいかなくて当たり前

転職活動は、誰しもが希望の条件なりこだわりを持って取り組みます。しかし、忘れてはならないことは自分がこだわっていることは、他にもこだわっている人がたくさんいますし、自分が受けたい大手企業は、他にたくさんの人が入りたがっているのです。したがって、「やりたい仕事への転職活動がうまくいかない」という現象はごく当たり前に生じます。

 

人生、何事もうまくいかないときの姿勢が肝心ですが、転職活動も同じです。人間ですからムキになることも落ち込むこともあるかとは思いますが、頭を冷静にして、現実を直視しながら振り返ってみることが大切です。

 

いずれも当たり前の内容ですが、うまくいっていないときこそ、当たり前のことを当たり前と思わずに振り返ってみることをおすすめします。

 

おすすめ1:自分の実力を振り返ろう

客観的にみて、その仕事は、今の自分の実力(スキル、経験等)に照らして、就ける可能性があった仕事だったのでしょうか?ただし、うまくいかないからって卑屈になる必要はありません。

 

あくまで、希望の仕事で一般的に求められるスキル要件と、ご自身のスキル、経験等とがマッチングしているか、客観的に見比べてみるということです。

 

おすすめ2:チャンスはどの程度あったのか?あるのか?を考える

その仕事に就くことができる可能性はどの程度あったでしょうか?需要と供給を考えることで難易度を考えてみましょう。

 

例えば、人気の職種なら倍率が高くなる分、可能性は下がりますし、募集人数が少ない仕事ならば、応募できる転職先が少ないということもあるでしょう。

 

おすすめ3:転職活動のやり方を点検してみよう

履歴書や職務経歴書は万全だったでしょうか?今までの面接を振り返って反省点はなかったでしょうか?活動自体の反省です。もちろん、人気の職種ならば、ベストを尽くしてもうまくいっていない可能性もあります。

 

しかし、多くの場合、当落線上で多くの候補者がひしめき合う中、「小さなエラー」で落とされている、というのが現実です。細かいところまで振り返ってみて、エラーの発見に努めましょう。

 

おすすめ4:残された転職活動のリソースを考えてみる

リソースとは、資金や、時間的余裕など、転職活動にかけられる余力を考えてみるということです。これは、現在は在職中か、退職中かでも事情が変わると思います。

 

おすすめ5:何かを失うリスクはないかを考える

リスクがないならば、どこまででも本命の仕事にこだわれば良いと思います。しかし、多くの場合、こだわりすぎたことで、他の選択肢が応募の期限切れになってしまうなど、多少の痛手はあるものです。失われるものを捨ててまで、こだわるべきかどうか、熟慮することは大切です。

 

 

上記5点をまとめてみて、今の条件で転職活動を続行しますか?それとも他の選択肢(セカンドベスト)を考えてみますか?ここまでの検討で続行するという結論を出せる方もいらっしゃるでしょうが、私は視野をリセットするチャンスだと思います。

 

続行する、という方も、念のため次のパートも読んでおくと有益です。

 

妥協できる範囲を考えてみよう

先の5つの見直しを経たうえで、残念ながら、なおうまくいかないときはどうするか、考えておかなくてはなりません。妥協できる選択肢の可能性についても、次のようなポイントを考えてみることにしましょう。

 

1.妥協した転職の利点

そもそも、妥協する事はそんなに悪いでしょうか?あなたの仕事に対する欲求を充足させる部分はありませんか?本命としていた仕事の選択肢とはまた違った観点で満足感を得られないか、考えてみましょう。

 

2.再チャレンジの可能性

今回の妥協によって、将来、自分が本命としていた仕事に就けなくなるでしょうか?そうではないならば、いったん、その仕事に就いておくという選択肢も考えられないでしょうか?

 

特に、退職中の方は、こうした選択肢を排除しない方が良いと思います。ブランクが長くなることで、今回妥協した仕事をすら就職できなくなる選択はリスクが高過ぎてお勧めできません。

 

3.本命への仕事へのステップとして

あなたは、「一足飛び」に本命の仕事を狙いすぎていたかもしれません。妥協することが、将来の本命の仕事への下積み、ワンステップとする選択肢はないでしょうか?

 

一見、別の仕事についていても、その経験が他の仕事に役に立つ、ということは往々にして起きるものです。

 

一人で考えると行き詰まりやすいところなので、転職エージェントやキャリアカウンセラーと相談してみると良いと思います。

 

打開策は1つではない

これまで検討してきた方法以外にも、資格を取ってから再チャレンジする、副業としてはじめられないかといった打開策も考えられます。

 

例えば、音楽が好きだからといって、音楽関係の仕事を本業にしたい方ばかりではないと思います。音楽関係の仕事より年収は高い仕事はたくさんありますし、余暇を使って音楽に打ち込んだ方が、より多くのことができる可能性すらあります。

 

むろん、妥協を一切否定して、困難な場面に遭遇したからこそ、そこを乗り越えられるまで頑張り通す、ということも、リスペクトに値する1つの生き方だと思います。

 

ただ、常に覚えておいていただきたいことは、打開策は1つではありません。悪くない脱出口は、誰にでもある、ということです。