約400万社あるといわれる、日本の「会社」。これだけあると、転職活動をしても、出会える会社がごく一部にすぎないことがお分かりいただけるでしょう。中には、埋もれている優良企業もあるかもしれません。

 

今回は、そのような「隠れた優良企業」を発掘・アプローチする方法について考えてみます。

 

優良企業の6つの特徴

まず、普段の転職活動で見つけにくい、隠れた優良企業とは、一体どのような特徴があるでしょうか。箇条書きで列挙してみます。

 

「競争」していない

他社と差別化した商品があり、製品シェアが高い。また、長年の固定客がついているなど

 

創業から年数が経っている

事業を長年継続してきており、業界での信用も確立している

 

財務体質が良い

特に営業利益率が高く安定している。本業できちんと利益を出せる体質になっている

 

年間休日が多い

一般的に長く働きやすい会社に多い特徴

 

人の入れ替わりが少なく、採用にあまり無理をしていない

このため、転職サイトや転職エージェントの営業に引っかからないケースも多い

 

採用予算をかけていない

特に地方企業の場合、ハローワークに求人を出しっぱなしにしているところもある

 

隠れた優良企業を探し出すおすすめの方法

では、実際に「隠れた優良企業」を探す具体的な方法について考えてみましょう。

 

1.普段の情報収集がカギ

まず、「隠れた」優良企業を探し出すわけですから、当然のことながら、それを「発掘する」方法を考えなければなりません。一般的な発掘方法としては、日常的に見ている新聞、特に日本経済新聞が当てはまりますが、内容が一般的なので、発掘度は浅いです。

 

出来ることならば、日経産業新聞(メーカー系)、日経MJ(流通・サービス系)など、日経媒体の中でも情報が特化した新聞に目を通すと良いでしょう。このとき、これぞと見つけた企業の内容やサービスだけではなく、売上高などの財務情報にも目を通しましょう。

 

このほか、入手可能であるならば、ご自身が行きたい業界の業界紙(電波新聞、観光経済新聞、通販新聞、日刊薬業、繊研新聞)、地方に就職するならば、地方の経済紙(静岡ビジネスレポート、仙台経済界、広島経済新聞)などに目を通すのも非常に有効です。

 

また、情報収集は、日常的に行って、クリッピングしておくのが望ましいです。転職活動の時期だけですと、見つけられる優良企業がどうしても限られてしまいます。

 

もし、日常的に情報収取が難しい場合は、大きな図書館などで、過去数か月の新聞を集中的に見返してみる、といった方法で探してみると良いでしょう。

 

隠れた優良企業を発掘するためなので、図書館で1日こもって調べるくらいの時間のメドで探すことを考えてください。

 

2.リストアップした企業を調べる

次に、(1)で発掘し、リストアップした企業について、企業のホームページやgoogle検索、上場している企業ならば日経会社情報や会社四季報といった公表情報を用いて調べてみます。この他に、PRTIMESといったニュースリリースサイトで、その企業が出しているニュースリリースを調べることで、より発掘した企業を深く理解することができます。

 

ただし、非上場企業の場合、公表されている情報が限られている場合もあります。この場合は、(3)以降で述べるように、企業へアプローチした際に、面接などで質問することでカバーするようにしましょう。

 

意外に有効な方法が、その企業が新卒採用を行っている場合に、リクナビやマイナビなどの学生向けの新卒求人サイトで検索してみる方法です。学生向けにビジネス内容を非常にかみ砕いて解説している場合や、ホームページには載せていない財務情報を入手できるケースもあります。

 

3.直接人事部へアプローチ

リストアップし、自分に合った「優良企業」だと見込めそうな候補の企業に対するアプローチ方法は2通りあります。

 

1つ目は、ご自身で直接アプローチする方法で、その企業を知った経緯や、魅力を感じたポイント、志望したい職種などを自分の中でまとめ、それを企業側に伝えて、採用してもらえる可能性があるか打診してみましょう。

 

アプローチの手段ですが、今は、どの企業も自社のコーポレートサイトを持っているので、メールで簡単にアプローチできますが、訴求力が弱いので、まずは1本電話をかけてみることをおすすめします。

 

そのうえで、メールなどで履歴書・職務経歴書を送って、反応を伺うと良いでしょう。

 

4.転職エージェントを活用する方法

もう1つのアプローチ方法は転職エージェントを活用する方法です。

 

転職エージェントに、自分が発掘したリストを渡し、アプローチしてもらうよう依頼する、という方法で企業に接触を図ります。

 

紹介手数料がからむ分、採用されなくなる可能性が高くなるのでは?とも考えられますが、企業の人事採用は、コストだけではなく、かけたコストのリターン(採用した人がどれだけ業績に貢献するか)も考えて採用しますので、それほど心配はいりません。

 

この方法が有効なポイントは、転職エージェントという第三者を介することによって、自分では調べられなかった、財務状態や職場環境といったポイントを転職エージェントが代わって調べてもらうことが可能である、ということです。

 

また、転職エージェントに頼むことで、自分では調べられなかった、「隠れた優良企業」を転職エージェントから非公開求人として紹介してもらえる、というメリットもあります。

 

特に、大手総合型の転職エージェントより、中小でも業界に特化した転職エージェントの方が有効なケースがあります。

 

転職サイトで隠れた優良企業を探す場合

上記に述べた方法以外に、一般的な転職求人サイトやハローワークなどで、隠れた優良求人を探す方法もあります。

 

このケースでは、検索の絞り込み方が難しいということと、求人サイトということで、転職者に魅力的なポイントを強調する広告型の求人が多いため、見きわめが難しい、というデメリットがあります。

 

このため、転職サイトでリストアップした企業の場合は、前記(2)で述べた方法で裏付けをきちんと取ることを忘れないようにしましょう。

 

まとめ

いかがでしょうか。「隠れた優良求人」を探すことは結構大変だな、と感じられたかもしれません。

確かに、求人票を手にする準備や段取りは大変ではありますが、「隠れた」求人である分、他に競争相手となる選考候補者は圧倒的に少なく、一度、採用ルートに乗ればとんとん拍子で採用が決まる、というケースも多いです。

そうした点で、転職の選択肢を広げるうえで、ぜひおすすめしたい求人企業の探し方です。