コンサルティングというと格好良い響きがありますが、ユーザーの業務課題をITで解決する、その「達成感」は誰もが味わってみたいもの。そこで、ユーザーに一番近いところで活躍するITコンサルタントへの転職法を、元転職エージェントがスマートに解説します。

 

ITコンサルへの転職成功(キャリア形成)のポイント

ITコンサルタントの職を手に入れるには、あなたがコンサルタントとしてふさわしい能力と経験があることを、書類や面接において、説得力をもって示せなければなりません。具体的に分析して考えてみましょう。

 

1.ITコンサルタントに必要な能力

①課題解決を5W1Hで論理的に説明(記述)できる

コンサルタントとして、エンドユーザーに説得力を持って説明するための基本的なもので、優れたビジネス文書やプレゼンテーションに必ず備わっている要素です。5W1Hで課題解決を可視化し、筋の通った論理によって納得感を与えるのです。

 

②技術だけではなく、数字にも強い

エンドユーザーの業務課題を解決するための技術的な知見があることは当然ですが、その解決の「効果」を具体的に示すことができるよう、数字にも強いことが必須です。具体的な金額レベルにまで落とし込める能力があると高い評価を得られます。

 

③交渉力と調整力

交渉力と調整力とは、問題解決を押し付けるものではなく、互いに協力するためのウィン・ウィンの関係を築く力で、この後に続くITソリューションをスムーズに導入するためにも必要なものです。

 

2.ITコンサルタントに必要な経験・資格>

ITコンサルタントに必要な経験としては、システム開発の上流工程(顧客折衝、提案、要件定義)の経験が多ければ多いほど良いです。

 

ただし、経験が乏しい方、未経験の方は、ITコーディネータ、中小企業診断士、ITストラテジストといった資格で補強することもできます。いずれも難関資格ですが、プロフェッショナルになるためには必要な試練だと思ってチャレンジしてみましょう。

 

ITコンサル職への狙い目の企業

ここでは、ITコンサル職への転身を果たすために、狙い目とする企業のタイプを3つご紹介したいと思います。

 

1.大手ITベンダー企業

国内では、富士通や日立、NECといった総合電機メーカーや外資系ではIBMといった企業が該当します。

 

国内系の電機メーカーは、大手企業を顧客として、総合的なITサービスを実現するため、子会社にITソリューション事業を展開している会社を持っているケースが大半です。

 

IBMなどの外資系の場合は、自社内にITコンサルティングのセクションがあり、やはり大手顧客を対象としたITコンサル事業を展開しています。

 

2.コンサルティングファーム

野村総研、アクセンチュア、プライスウォーターハウスといった企業がこれに当たります。

 

自社のITサービスの導入実現のために動くのではなく、よりユーザー側に立って、課題解決の分析やIT戦略の立案、予算やソリューション(解決法)の提案をする企業です。ケースによっては、コンサルティングだけではなく、システム導入の支援・アドバイザーを引き受けることもあります。

 

3.SIer

システムインテグレーターの略です。システムを構築する際に、ユーザーの業務を把握・分析し、ユーザーの課題を解決するようなシステムの企画、構築、運用サポートなどの業務をすべて請け負うこと企業です。

 

ちょうど①と②のちょうど中間に位置する企業で、ユーザーに合わせた独自のシステム構築を行う点で①と異なり、コンサルティングだけで終わらず、その後の保守運用まで請け負う点で、②とも異なります。

 

ITコンサルへの賢い転職方法

ここからは、あなたが望むキャリアプランを叶えられる、ITコンサルへの賢い転職方法を解説します。

 

1.転職活動の必勝ポイント

ポイントは「突き詰める」。履歴書・職務経歴書といった書類だけではなく、面接時の自己PRや質疑応答に至るまで、5W1Hを駆使し、明快で論理的な文章や説明を極めることが重要です。

 

それが、一方的な働きかけで押し付けがましいものではなく、相手が自然と腑に落ちる「納得」にまで高められていることです。

 

自分という商品について、説得力を持って売り込めない人が、会社へ問題解決を提案するコンサルティングなど出来るわけがありません。転職書類は提案書であり、面接の場はプレゼンテーションの場なのです。

 

説得という言葉への意識を高めること、転職に対する意識改革が出来る人が厳しい選考をパスできるのです。

 

2.年代によって変わる転職サービスの利用法

次に、具体的な転職サービス(転職サイト、転職エージェントなど)の利用のポイントですが、コンサル業界の場合は年代によって変わります。

 

20代の方の場合は、コンサルティングの重要フェーズを任されることなく、もっぱら資料作成などの下積みが多く、会社側もポテンシャル部分を採用するウェイトが高いです。そこで、一般的な転職サイトでも十分有望な転職先を見つけられます。

 

30代の方の場合は、高いコミュニケーション力や深い業界知識などを求められることが大きいので、キャリア採用の要素が高い転職エージェントの方が、利用メリットは高くなるでしょう。

 

40代の方の場合は、人脈を利用する、ヘッドハンターを利用するといった方法も考えていきましょう。

 

コンサル系は高年収の職種となり、ハイキャリア向けの転職サイト、転職エージェントでも求人を探す事ができます。以下参考にして下さい。

 

まとめ

ITコンサルタントは、プログラマーやWebデザイナーと同じように、自分自身を財産にして、フリーランスで独立できる仕事でもあります。経験を積めば、人脈を活かして一生の仕事にしていくことが出来ますし、独立すれば自分のペースで仕事を請けることが出来るようにもなるでしょう。

ただし、そこに至るには厳しいプロフェッショナルへの道を通らなければなりません。この記事を武器にして、ぜひ関門を突破して欲しいと思います。ただ、システムの実現性というベースがあってはじめて成り立つ仕事なので、技術的な知見が必要なことはいうまでもありません。技術にもマネジメントにも通じる人材ということで、会社にとって貴重な戦力となる専門職なのです。

 

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