日本のIT業界では、年齢につれ、会社から求められるスキルが、コーディングなどの技術力より、メンバーをまとめるようなマネジメントスキルに変わってくる傾向があります。一作業者としてではなく、開発全体を見渡せるような専門職は魅力がありますよね?こうしたIT専門職への転職法を紹介します!

 

マネジメントを発揮するIT専門職のキャリア形成のポイント

日本では一般に、開発エンジニアの(コーダー、プログラマー、テスター)のチームをまとめる役をSE、さらにその上で、開発プロジェクト全体を管理するプロジェクトリーダー(PL)、プロジェクトマネージャー(PM)といったポジションが位置付けられています。

 

上に行くに従って、管理的・事務的な仕事のウエイトが大きくなり、中には開発予算の管理まで任されたり、顧客折衝や見積に参画したりするPL、PMもいます。

 

ただ、システムの実現性というベースがあってはじめて成り立つ仕事なので、技術的な知見が必要なことはいうまでもありません。技術にもマネジメントにも通じる人材ということで、会社にとって貴重な戦力となる専門職なのです。

 

マネジメント能力を発揮できる狙い目の企業

こうしたマネジメント能力を評価してくれる企業のタイプは、大きく、次の3タイプに分けられます。

 

①「元請け」のSIer、システム開発会社

エンドユーザーから直接開発を受託している元請けのSIer、システム開発会社(SES)がまず候補に挙げられます。こうした企業では、多重請負構造の中で、下に協力会社がついて、開発を進める方式が取られます。

 

おのずとこうした協力会社や自社の開発メンバーをまとめるポジションが多く求められることになります。中規模以上の開発案件の経験が豊富で、協力会社のマネジメント経験があるエンジニアにはおすすめしたい企業のタイプです。

 

ただし、このとき、中堅規模以下(具体的には売上高50億円以下)のシステム開発会社(SES)は避けるのが無難です。こうした会社では、開発体制を自社で一括して元請けしているケースは少ないからです。

 

②自社サービスを展開している企業

動画配信サイトやスマホ用の地図情報アプリの提供、ゲームといった、自社で独自にサービスを構築・展開している企業も狙い目の1つです。こうした企業では、管理コストの低減などの効率化が、業績貢献で評価される傾向があり、あなたの計数管理能力が評価される企業が多いです。

 

③急成長中の企業

このタイプの狙い目企業は、ちょっとリスキーですが、当たればチャンスが大きい企業です。得てして急成長中の企業は、事業を安定的に軌道に乗せるための、中堅ポジション、つまり管理マネジメントを発揮する人材が不足しがちになります。

 

こうしたポジションの空きを狙って、管理スキルを活かしたマネジメントポジションを目指すという方法です。若手のPL経験者などにはおすすめしやすい企業のタイプです。

 

マネジメント力を発揮するITエンジニアの賢い転職法

では、実際にどのような転職活動をすれば、上記のような企業への転職に成功するのか、そのハウツーを説明しましょう。

 

①転職活動の必勝法

転職活動として、おすすめしたいPR方法は、技術者視点で語るのではなく、ビジネス視点で自己PRや経験、スキルを強調していくことです。

 

面接する現場部門のトップは、あなたが入社してくれるならば、どれだけの管理を省力化できるか、どれだけのエンジニア・メンバーを任せられるか、どれだけ計数管理ができるか、という視点で評価してきます。

 

そのため、必要なPRポイントは技術力ではなく、利益貢献の視点になるのです。ご自身が考えているより、技術的な面での質問は少ないと考えるべきでしょう。準備する履歴書・職務経歴書も、どこにでも通用するような、しっかりしたビジネス文書としての体裁を整えた方が好感度は高いです。

 

②転職サービスはどのように活用するべきか

SE、PL、PMでキャリアアップするための転職サービスですが、非常に多彩な選択肢があります。なぜなら、こうした管理スキル、マネジメントスキルを持った人材はIT業界の中では、圧倒的に人材不足の状態(売り手市場)が続いており、採用する側が積極的に予算を組んで求人広告を出しているからです。

 

そのため、重要なポイントは、いかに効果的・効率的に自分の希望にあった、有望な求人情報を集めるか、ということです。一般的な求人サイトでもエンジニアに特化したサイトでも様々な情報が出ており、ヘタに手を広げると情報に溺れてしまいます。

 

個人的におすすめなのは、業界に特化した転職エージェントを数社当たりながら、自分の希望に近い求人情報を出しているサイトを研究しながら、徐々に手を広げていくやり方が効果的です。

 

③転職活動の注意点

転職活動における最大の注意点は、SE、PL、PMといった役割・ポジションは、各社でそれぞれ独自の考え方があり、求められるマネジメント・管理スキルも微妙に違うということです。特に現場部門との面接の段階で、違和感があることが多く出てくると思います。

 

完全に自分の理想にあったポジションはありません。どこかで折り合いをつけながら、自分の求める形に近いポジションを提供してくれる会社を探すしかありません。

 

現場部門との面接では、具体的にどのような役割が求められるポジションなのか、細かいところまでしっかり確認しましょう。

 

まとめ

IT業界では、年齢とキャリアにつれ、求められる中堅のポジションは空きが多く、優秀な人材も不足しています。裏を返せばそれだけチャンスも大きい仕事ともいえます。

また、管理やマネジメントといったスキルは通用性が高く、様々な企業で応用が利くスキルです。一度身に付けたら、強力な武器になるでしょう。是非、転職に成功することで武器を手に入れていただきたいと思います。

 

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