転職者の大きな悩みの一つが転職理由。もちろん、面接官はネガティブな人間とは会いたくないものですが、前向き100%な転職理由というのも、面接で言ってみて、ちょっと無理やりっぽくありませんか?転職理由は、転職エージェントとすり合わせをすることで、すっきり解決します!

 

表面的な転職理由はNG

1社目:4年。
2社目:2年。
3社目:1年・・・。

 

これまで3社で7年ほど経験を積んだ、20代の転職者Aさんと面談したことがあります。 その転職理由は、「キャリアアップのため」の一点張り。 もちろん、嘘をついている、と言うわけにはいきませんが、ちょっと表面的に感じませんか?わざとらしいと感じる方もいらっしゃると思います。 このまま面接に行ったら、全滅は必至です。

 

こうした時、経験のある転職エージェントはまず、“ぶっちゃけた企業のホンネ”をお伝えしてしまいます。 「転職理由って、企業の担当者もホントのトコロは分かっているんですよ。“前の会社がイヤだから辞めた”ってことはね。

 

だけど転職理由というのは不思議な質問で、それでも聞かずにはいられないのです。 なぜなら、企業の面接官も不安だからです。 同じように自分の会社をイヤになって辞めてしまうことが。

 

転職理由は無理やり取りつくろうことはないと思います。 もちろん、前の会社の悪口を言うことは社会常識としてNGですが、前のめりになっただけの転職理由ではなく、もっと“大人の理由づけ”が必要です。」

 

転職理由に必要なのは「納得感」と「説得力」

もちろん、Aさんも好き好んで、“わざとらしい”転職理由を言いたいわけではなかったと思います。 ネガティブな人間だと思われないか不安で、一生懸命ポジティブな理由を探したのでしょう。 その姿勢は間違っていません。ですが、前向きな転職理由が「納得感」や「説得力」をもって伝わるようにする工夫が必要です。

 

面接官が転職理由に納得感や説得力を感じるとはどういうことか。それは、すぐ辞めてしまうのではないか、自社で続けて働いてもらえるかという不安が解消されることです。

 

例えば、本当は仕事が大変だから辞めた、という理由だったとしても、「仕事は確かに大変で頑張りましたが、家庭との両立を図って、長く続けられる会社を探した方が、長い目で見てキャリアになるし、会社にも貢献できるから転職することに決めました」という転職理由だったとします。

 

すると、面接官から、「それってラクしたいから転職したいのではありませんか?」と突っ込んだ質問が来るでしょう。 しかし、「御社の求人票によれば、残業時間●●時間程度で、通勤時間も●時間程度ですし、家庭と両立して御社に貢献することが十分可能だと考えました。

 

「もちろん、繁忙期には家族に説明して業務を優先するようにします。」と答えたらいかがでしょうか。 加えて、応募者は38歳くらいの方で、年齢相応の業務経験があり、私生活でも家庭があり、お子さんの手がかかる年齢になってきている人が答えた、としたらどうでしょうか?

 

しっくりきませんか?そして、辞める不安はなさそうな内容ではありませんか? このしっくりくるという回答が「納得感」「説得力」なのです。 重要なポイントは、転職理由だけではなく、これに絡むストーリーです。

 

転職理由→突っ込まれる→しっくりくる回答という一連の流れで、面接官の不安を解消し、転職理由に納得感・説得力を生むのです。

 

 転職理由はネガティブな動機をうまく使おう

では、どのように転職理由を作れば良いのでしょうか。 コツは、「ネガティブな転職理由を上手く使う」ことです。まず、ホンネの転職理由を洗いざらい書き出してみましょう。 例えば、

  • 残業が多い
  • 給料が少ない
  • 上司のワンマンで自分が間違っていても認めようとしない
  • 経営陣の方向性が、自己都合でコロコロ変わる
  • パワハラもひどくて他に辞める人も続出出

 

といった具合です。 理由はたくさんあればあるほど良いです。 次に、こうしたネガティブな理由をうまくプラスに転換させてみましょう。

  • 残業が多い→忙しくて仕事の勉強が取れない
  • 給料が少ない→しっかりした生活基盤を整えたい

 

といった具合です。 もちろん、パワハラなど、全ての理由をプラスにはできません。 まずは一応の転職理由を組み立てられれば十分です。 完全無欠にしない、というのも大事で、突っ込まれそうなポイントは、むしろあった方が良いのです。 重要な狙いは想定問答をブラッシュアップしておくことですから。

 

例えば、冒頭のAさんの場合なら、“入社前に提示されていた内容と異なり、頑張ってみたもののこのままの方向性では自分のキャリアアップにつながらないと考えました”くらいでも良いです。

 

“入社前とイメージが違うのはどこでもあるのではないですか?”

 

と突っ込まれるでしょうが、

 

“おっしゃる通りですが、自分のキャリアアップには、今の職場では学べない~の経験が必要だと考えています。御社でこそそうした経験を積めると考え転職を考えています”

 

と切り返せれば良いと思います。

 

単純にキャリアアップを強調するより、説得力のある話の展開ができますよね?こうして、転職理由という転職者が一番苦手な回答項目の1つを、面接通過の大きな武器に変えてしまうのです。 1人で考えるとうーん、となってしまう人は、ぜ転職エージェントに相談してみましょう。