最近では、若い人を中心にベンチャー企業を立ち上げて、成功をつかもうとする人も増えています。しかし、道は1つではありません。時には失敗に終わることもあれば、方向転換を図ることもあるでしょう。ベンチャー企業経験を強みに方向転換(転職)の仕方について説明します。

 

ベンチャー企業経験の「何を」強みにするか

ベンチャー企業経験者が、転職の際にはっきりさせておきたい、ご自身の強みのポイントがあります。そのポイントは、ベンチャー企業内でのポジショニングとも関係してきます。

 

1.立ち上げの中心メンバー・・・「経営感覚」

まず、立ち上げ時の中心メンバーとしてのポジションだった場合、やはり、強みとしていきたい点は、ベンチャー企業の運営経験、すなわち「経営感覚」です。

 

事業のビジョンをデザインし、それを具現化していくための想いと行動力だけではなく、運営の「意思決定」に参加した経験。

 

貸借対照表、損益計算書が読めるだけではなく、事業計画や資金計画、収支計画といった、事業運営の主要な計画をプランニングしただけではなく、運営の実情に合わせて調整した経験は、その成功・失敗に関係なく、非常に強みになるキャリアだと思います。

 

そして、経営資源のリソース配分を「決断」できるメンタリティ。責任とプレッシャーを受けつつも、会社の舵取りを担っていける自負心・自信というメンタリティです。

 

2.1メンバーとして参加・・・「業務の幅広さ」

また、中心メンバーではなくても、1メンバーとして、縁の下の力持ち的な存在として活躍してきた方には、その対応してきた「業務経験の幅広さ」を強みとしてPRすることが可能です。

 

特にメンバーが少ない創業段階(アーリーステージ)においては、営業だけではなく、庶務や経理なども1人で対応してきた方もいらっしゃるでしょう。

 

あらゆる仕事の職種に通じている対応力だけではなく、マルチタスクを優先順位を付けて進捗管理できる能力などを強みとしてPRできます。

 

一般的な企業では5~6年かけて学ぶ経験を、1~2年で、全体像をとらえて経験できる、というのがベンチャー経験の強みです。

 

転職の方向性について考える

企業選びとして、①中堅以上の企業に転職するか、②再びベンチャーにチャレンジするか、という2つのポイントに集約されます。

 

1.中堅企業以上の企業に就職するケース

経営上のリスクを自分の人生とは切り離して考えたいタイプ、つまり、ベンチャー的発想から離れて転職したい方におすすめ。

 

面接でPRしたいポイントは、業務経験の幅広さ、対応力、適応できる職種のバリエーションといった点が中心になります。 一方、経営経験を活かして転職する場合には、ベンチャー企業での実績が必要です。それも、数字として裏打ちされた実績です。

 

経営能力を買ってもらって転職するわけですから、面接官を数字で納得させられなければなりません。

 

2.再びベンチャーにチャレンジするケース

注意したいポイントは、今までは、自分で考え付いたアイデアを具現化するためにベンチャーとして頑張ってきたメンタリティと、今度は転職によって、他人が起こしたベンチャーに合わせることです。ベンチャー企業は企業ごとの文化の落差が大きいので、最初は、違和感があることが多いです。

 

また、ベンチャー企業の場合、人数が少ないという点もあり、待遇面より、他のメンバーとの「マインドが合うかどうか」が非常に重要です。

 

どんな仕事でも簡単に投げ出すのはNGですが、特に、マインドが合わずにすぐに辞めてしまうと、今度は、「苦しい時にすぐ投げ出す人」という嫌なレッテルを貼られかねませんので注意しましょう。

 

ベンチャーの経験は貴重!

ベンチャー企業経験は、誰にでも経験できるチャンスではありません。それだけに、得られた経験は、他の転職者のケースと比べて特筆すべきものがあります。

 

その部分を客観的にみて、しっかり面接でPRできるように、第三者である転職エージェントのアドバイスをうまく活かして活動していただきたいと思います。